SHARE

12.04.2022

展示場・国際会議場向けのデジタルワールド

来場者管理に関する様々な作業を直感的に行えるアクセスのトータルソリューションはすでに、長年にわたって国際展示場や国際会議場で活用されています。近年、多くの展示会運営者や主催者によって追加導入されているアクセスのフレキシブルなハードウェアと画期的なソフトウェアをご紹介します。

バッジ発行を完全自動化するアクセスバッジボックス600

アクセスバッジボックス600を付属したアクセススマートゲートは、入口ゲートで直接バッジを自動印刷する優れものです。来場登録後、スマートフォンやウォレットに表示した入場券または印刷済みの紙の入場券をゲートにかざすと、アクセスバッジボックス600からバッジが発行され、そのままゲートを通過して入場できます。2022年5月にメッセセンターザルツブルクで開催の「Salz21」ではAX500スマートポスト次世代にアクセスバッジボックス600を付属したモデルが初採用され、スムーズな入場を支援します。来場者情報が全て印刷されたバッジが入口で即発行されるため、来場者やVIP、報道関係者が入口や受付で長蛇の列をなす必要はもうありません。一方、イギリスのスウォンジーアリーナで開催される展示会「スタジアム・アリーナ」では、バッジボックス600付属のAX500スマートゲート次世代が設置されます。また、ドイツのメッセデュッセルドルフの南口では入退場管理システムが更新・拡張され、バッジボックス600が付属したスマートゲートが17基導入されます。合計117基となったバッジボックス600付属ゲートによる自動バッジ発行で、来場者にストレスなく入場してもらうことができます。

自由自在に入退場ゲートを配置

すでに多くの施設に導入されているモジュール式のアクセススマートゲートは、近年さらなる進化を遂げています。設置場所を自由に選べる移動式ゲートもその一つです。すでにアクセスの製品を導入しているスイスやイタリアの複数の施設がシステム更新を実施し、現在では最新技術を駆使したシステムで来場者管理を行っています。例えば、スイスのベルンエキスポでは、移動式パレットに設置したAX500スマートゲート次世代とAX500スマートアクセスターミナル次世代を組み合わせ、イベントごとに入口の位置を調整しています。ゲートは全て移動式パレットに設置されており、自由に設置場所を変更することが可能です。また、近年開発されたWi-Fiアンテナ搭載モジュール「アクセスWi-Fi600」により、Wi-Fiエリア内におけるゲートとデータセンター間のワイヤレス通信が可能になりました。2022年春にベルンエキスポで開催された大型イベント「BEA」では、こうしたアクセスの最新ソリューションが29万人以上にのぼる来場者の管理を担いました。

さらなる柔軟性を

無人で入場券確認を行うアクセススマートゲートに加え、人によるデジタル確認を可能にする携帯式端末アクセスハンドヘルドが展示会場でのスムーズな一日の始まりをお約束します。直感的に操作できるため、短時間のトレーニングですぐにご利用いただけます。メッセセンターザルツブルクで開催された「レンエキスポ」では、入場券販売サイト「アクセスビジターチケットショップ」に加え、入場券確認に初めてハンドヘルドが導入されました。ハンドヘルドに実装された検札用アプリケーション「アクセスモバイルリーダー」は、特にピーク時の入場管理支援に便利です。RXオーストリア&ドイツが2021年11月にザルツブルクで開催したケータリング・ホテル産業向け展示会「Alles für den GAST」ではハンドヘルドのほか、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、有効なEUデジタルCOVID証明書(EUDCC)を持つ来場者のみ入場を許可するアクセスの新しいソリューションも採用されました。コロナ対策ルールが変更された場合でも、新しいルールに合わせて設定を変更することが可能です。

出展者向けトータルソリューション

デジタル化の流れは展示会産業においてもとどまるところを知りません。アクセスのお客様の多くが来場者管理ソフトのアップグレードにより、展示会運営だけでなく出展者および来場者管理プロセスのスリム化を実現しています。新たに開発された出展者管理ツール「アクセス出展者プラットフォーム」は、出展者バッジや引換券だけでなく、招待券もスムーズに管理します。また、登録済み来場者のあらゆる情報や、招待券の利用状況などをダッシュボードで簡単に把握することができます。さらに、Rubin InfoteamやUSI Ungerboeckなどの外部展示会ソリューションと出展者プラットフォーム間のスムーズな双方向データ連携を実現するインターフェースにより、入場券の発券や請求作業などのプロセスが簡素化されます。アクセスのこうした様々なサービスは、メッセウェルス、コングレス&メッセインスブルック、GHM(手工業見本市会社)、ベルンエキスポ、メッセドルンビルンなど、多くのドイツ、オーストリア、スイスの展示会運営者により追加採用されています。

セルフ登録用アプリケーション「アクセスビジターセルフレジストレーション」

展示会のマーケティングを成功に導くには、アンケートの作成・実施や来場者情報の取得が不可欠です。設定や管理を一元化して行うセルフ登録用ウェブアプリケーション「アクセスビジターセルフレジストレーション」は、直感的ユーザ画面で引換券によるスムーズな入場券発行や来場者登録を可能にします。登録画面と支払い画面が分かれたわかりやすい設計で、登録作業を簡素化しつつ、データ品質の向上を図ります。また、登録時に同じ端末で来場者アンケートを実施することも可能です。ビジターセルフレジストレーションは、デジタル化を推進するコングレス&メッセインスブルックやGHMが既存のアクセスシステムに追加する形で導入したほか、ドイツのメッセブレーメンで開催された「フィッシュインターナショナル」でも採用されました。